事業の持続には現金が必要。現金があれば持続できる。モタモタしていると出費ばかりで現金が減ってしまう。収支赤字になったら倒産するのではなく現金がなくなったら倒産する。だからひたすら集客をして収益をあげなきゃならない。

顧客データベース1号

さてどうやって集客するか。私は営業代行や物販で起業をしたので、3つの集客をすることになる。代行を依頼してくれる人(クライアント)と仕入をさせてくれる人(メーカー)、商品サービスを購入してくれる人(カスタマー)が必要です。私にある財産は今まで交流してきた人たちが詰まった顧客データベース1号である。友人、知人、元同僚、元顧客などいろいろ詰まっている。だがピンで独立起業した私とお付き合いしていただける人がどれだけいるか

このDB1号からは驚きの出来事があった。退職した会社と営業代行の取引契約ができたのである。しかも複数の部門と個別契約である。独立後から事業収入が計算できること、新規顧客リードが共有できるのである。さらには転職した人達や競合他社からも声がかかった。DB1号に存在する方々に感謝である。でも?この現象はなぜ起きたのか。自分自身を振り返ると、喧嘩しない性格が良かったのか。まだ完全に理解はできていないが、今までの働き方が間違っていなかったと定義してしまおう。その方がシンプルで楽になる。これらの契約で得られる事業収入は役員報酬ではなく新たな案件獲得のための活動経費に再投資する。

退職してゼロから始めるのではなく接点を維持できた。この時点で起業が失敗する確率が下がったと言える。大変ありがたい。涙涙。

顧客データベース2号

次も大事なことだ。起業後に経営者として新たに出会う人で育てる顧客データベース2号のことである。起業するのだから自分の事業を大きくしたい。直近の取引とは別に新たな案件探し・集客を同時にするのだが思い通りにはうまく進展しない。展示会をウロウロしながら500社程名刺交換したけど断られるかスルーされる。でも最初はOK。なぜダメだったのかを記録して次回の営業に役立てる。ダメであった理由はざまざま。相手側に興味(ニーズ)がなかった、興味は示したが時期ではない(タイミング)、予算感覚があわない(コスト)、他社の方が良い(ライバル)など。それも記録しておき、セールストークや広告デザイン、価格などの改良を繰り返す。私の場合は幸運なことに、しばらくして、知人の知人(起業後に初めて会った人)が最初の商品を検討してくれることになり、1期目中に受注できた。その商品の仕入をさせてくれたメーカー様は別の知人の知人の知人である(こちらも起業後に初めて会った人で、以後長くお付き合いしている)。DB2号に対しても私の気持ちは感謝であふれている。

時間が経過して気づいたのだが、このDB2号は紹介の連鎖が起こっているようだ。ありがたい。お付き合いしているうちに新たな人とのつながりが連鎖するのである。これってソーシャルキャピタルの一種なのかな?

偶然の幸運の出会いをセレンディピティ(serendipity)、わかって行動している中で発見することをジャパニティ(japanity)というそうな。どっちが自分に合っているだろうか。

アルムナイ(退職者は裏切り者ではない)

アルムナイ。企業の退職者を有効活用する考え方として使われているよう