新規開拓の電話やDMは断って終わりにするには惜しい。相手の提案や無料診断から自社改善のヒントをもらい、テストをすること、営業としての学びとしてみる。

売り込みは宝の山

どの企業も新規開拓をするから、電話・DM・オンライン商談勧誘はいつも届きます。冷静に聞いてみると無料でサイト診断/SNS改善ポイントを教えてくれるケースもあるんですよね。これは、使わない手はない。

私も営業側の人間。だからこそ「他人の振り見て我が振り直す」。相手の“攻め筋”は、そのまま自分の改善素材になる。

よく来る売り込み

  • Webマーケティング/SEO対策/SNS運用代行
  • CRM/MA(マーケティング自動化)の導入
  • 「戦略から組織づくり、集客まで一気通貫」タイプの包括委託

こういった商品・サービスの売り込みが多いですね。インサイドセールスがアポイント設定をして後日、セールス担当がオンライン説明に登場されるのが一般的な流れ。そのオンライン説明ついでにサイトの問題点やSNSの改善を示してくれるとラッキーです。ここで聞いてますモードからヒント回収モードに切り替える。

ヒント回収モード

答えが曖昧でもOK。自分用にアレンジしてしまえば使えるので、おおよそ以下のイメージで逆質問をしてみる。

  • 何が弱いですか?(例:CTAの位置、導線、コピーのトーン)
  • どの指標で改善を測りますか?(例:CVR、滞在時間、問い合わせ率)
  • どんな修正を“最小工数”で試せますか?(例:見出し・一枚の画像・CTA文言)
  • 比較対象は何ですか?(同業他社・業界平均)
  • 1週間で効果が分かるテスト設計は?(ABの切り分け条件)

試せるものは試す

ヒントに従い検証してみよう。1~2週間で数値の手応えがなければ戻すだけである。痛みは小さい。

  • 表現の置き換え:ファーストビューの見出しを修正する
  • 導線の置き換え:CTAボタンを追加や移動させる/色や文言を変更する
  • デザインの置き換え:イメージのわく画像に置き換えしてみる

営業を“学び返す”

自分の営業にも活用できると良いですね。説明の順番や質問、その質問への回答に対する反応など観察をさせていただく。「その切り返し良いな」、「そういう表現も良いな」、「もう少し調べてみよう」など何かに気づくことができたら、その商談は意味のある時間となる。

  • オープニングの一言:自分の商談にも使える入り方か?
  • 提案の軸:価格/スピード/運用負荷、どれを軸にしている?
  • 不安の解消順序:機能/実績/試用/保証、どうやって安心させている?

断って終わりする売り込みもありますよ。でも時にはフリー素材として使えるヒントがいただけることもある。営業としても良い型は真似して磨くのは大事ですね(コストゼロで改善ができる)。