2020年の不正決済。他人事ではなかったこの事故、2ヶ月かかって商品を奪還することができた。地元の警察署の刑事課担当者も「よく取り返せたね、はじめて聞いた」と。手渡しで商品発送していたこと、早めに具体的に動いたことが良かった。でももう体験したくないー。

 他人事ではなかった 

6件、売上で20万円くらいなので原価はそれよりも安いが、出荷してしまった3件の商品は奪還せねば。具体的にできることは何か。

(1) 運営会社に報告

どのECサイト運営会社も責任を負わないことが最初から明記されている。だから何かをしてくれるわけじゃないけど一応報告。電話サポートはないからメールでやりとり。もちろん何か有利になることはないしマニュアル対応になるのでAIとやっているような会話で終わる。被害にあった際の保険オプションもあるけど販売実績で判定されるので誰でも加入ができるものではない。試しに申し込みしてみたら少額すぎてやはりNGだった。

(2) 警察に被害届を提出

刑事課の担当者も「問い合わせが急増しているが捕まえられる可能性はかなり低い」と初めから敗戦ムード。自主回収を試みるが危険も伴うので相談したら「絶対自分で行かないで」とのこと。電話番号はデタラメであろうが警察立ち会いのもとで初めてかけたところ、やはりデタラメだった。

(3) 配送業者に返品要請

これが一番助かった。手渡し指定で出荷していたので、不在で保管された東京都内宛ての1件は配送取消で取り返せた(犯人は配達しろと文句言ってきたみたい)。あと2件は山梨県、愛知県の賃貸アパート宛て。注文者名は日本人でも明らかに海外の人間(アジア出身者)であることがわかった。配達員が直接面会したが返品は拒否された(犯人は威嚇してきたみたい。怖い目にあわせてすみません)。ただし配達員が2回顔を見たこと、返品を要求されていることも伝わった。

(4) 個別請求書を送付

請求書を送りつける。どこの警察に被害届をしたか明記して、返品をするか or 支払いに応じるか期限つきとした。長期戦になると想定していたので何通でも送る考えであったが、しばらくして2件とも未使用のまま返品されてきた。

今回は商品ができましたが泣き寝入りするショップオーナーはとても多いよう。こちらも未然に防ぐためのカイゼンをしなければならない。

 オーナーの反省 

こちらも免疫力をつけなきゃいけないです。

(1) 住所

Google Mapで実在するのか、表札と名前が一致するのかなど調べるようにしています。

(2) メールアドレス

outlook, hotmail は外国人がよく使うので基本取引をしないようにしています。

(3) ネット検索

まれにSNSやウェブサイトに名前を残している場合がある。明らかに怪しければ取引をしないようにしています。

(4) 電話番号

たぶんデタラメか違う人にかかる。こちらから電話するなら警察立ち会いのもとした方が、ダメもとでも安心感はあります。

(5) 時間をあける

ECショップ運営会社さんも努力はしてくれていて、おおよそ2日間時間をあけると不正決済の場合は注文が自動キャンセルになる場合がある。現時点では怪しかったら時間をあけるのがベストみたい。

(6) 手渡しにする

配送追跡ができて、手渡し指定に極力するようにしています。

ネットショップは手軽でとても助かる仕組み。今の社会では必需ツールです。でも事故にあった時のリカバリはしにくいなぁ。不正で売上キャンセルになっても決済手数料はかかります。実体験して良くわかりました。